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ヤドリギ

遺書代わりのメモ

世界中に友達を作れば安く世界旅行ができるのに、なんでみんなやらないんだろう

自分は日本国内だけでなく海外旅行も好きで、しょっちゅう遊びに行く。最近は人生も残り少ないので、最後の種まきだと発展目覚しい東南アジア、特にベトナムやインドネシアへの渡航が増えつつある。

そんな話をしていると「金持ちはいいよな」という反応をいただくことがあるのだが、実際のところ自分の収入はそんな褒められたものではなく、年収で言うと4桁を越えた年の方が少ない。しかしながら海外で1ヶ月、2ヶ月と過ごしてもそれほど財布にダメージがないのは、だいたいが友人の家に泊まっているからだ。

私は世界中に友人がいて、友人の家に泊まっては宿賃を浮かして世界旅行をする。ニューヨークでもロンドンでもデリーでもイスタンブールでも、宿代を気にせずに滞在できる場所を持っていると、旅行とはまた違った視点で現地の良さがわかってくる。駆け足で回る必要も無く、友人との親交も深められ一石二鳥だ(もちろんタダで泊まっているわけではなく、長期滞在時はそれなりに払っている)。

で、その友人たちはどうやって知り合ったか?といえば東京だ。しっかりとしたデータを持たずに言ってしまうが、東京は日本で一番外国人と知り合える可能性が高い都市。外国人の知り合いがいる友達と飲んだとき、異業種交流会で知り合ったとき、いろんなタイミングで外国人と話す機会がある。私はその時に、この一言を必ず混ぜるようにしてきた。

「あなたの故郷に遊びに言ってみたいです」

完全な社交辞令だが、外国の方々はこの一言が非常にうれしいことが多いようで、実際に休暇で帰るときや、長期滞在が終わって日本を後にするときなど、“地元”に帰る連絡をもらったら必ずそれに合わせて旅行の計画を立て、泊まってもいいかと聞くようにしてきた。それが行きたいと思っていた国でも、興味の無かった国でも関係なく、とりあえず行くことにしていた。その結果、私は世界中にタダの宿を持つことができるようになったのだ。

逆に、彼らが日本を訪れるときは私は必ず自分の家を宿として開放する。来客用の部屋を必ず1つは空けておくようにしていたので、プライベートは完全に守られるから安心して泊まることができる。どこに行くとおもしろいか、何を食べるのがいいかといったガイドブックには載っていない情報も惜しみなく提供するようにしているので、ちょっとしたホテルより、私の家に泊まった方がよい経験ができるだろうと自負している。息子が小さかったころは、家に外国人が泊まることによって外国語の勉強がタダでできたので、泊まる方、泊める方双方にメリットがありまくりだった。

2泊、3泊程度の旅行で「宿代が…」と悩んでいる人たちを見ると、どうして私のようにタダ宿的な発想をして普段の生活を送ってこなかったのだろう、と首をかしげることがある。もちろん、私もしっかりとホテル代を払って滞在することもあるし、いつもタダ宿のある地域のみ旅行するわけではない。ただ、今行こうと計画している国に友人を作るという発想を持てば、もっと余裕を持って旅行の計画がたてられるだろうに、とちょっと残念な気持ちになってしまうのだ。