ヤドリギ

遺書代わりのメモ

【日記】自分のこと話さないと気が済まない病

※たぶん初めての日記。

リアルタイムで書いているのだけれど、今は都内某所のカフェ。自分の隣の席で、起業志望の人が、すでに起業した人にいろいろとアドバイスを受けている。

すでに起業した先輩はずっと喋っている。あの時はどうだったとか、大変だと思っていたことが一度経験してみたらどうってことなかったとか、自分の過去の話を全部棚卸しするかのごとく、1つ1つの話題に自分の武勇伝を混ぜる。

起業志望の人、ずっと聞いている。事業計画書の内容について1つアドバイスを求めるたびに3つ4つの武勇伝を聞かされている。たぶん、すごくためになる話をしてくれていると思っているだろう。

でも、それは間違いだ。

率直な感想を言うと、今アドバイスをしている先輩は、頼りにしてはいけない部類の人だ。相手のことを考えて自分の経験からアドバイスを送っているようだが、実際のところ、そんなアドバイスは1つも役に立たない。お前の話なんぞ聞くほうは求めていないのだ。

本来であれば、事業計画書を読み込んで、1つ1つ疑問点や弱い点を指摘して、直していく。それが今日の打ち合わせの場で起業志望の人が求めているものだろうと思う。でも、そのニーズを汲み取れない先輩は多い。

「自分のこと話さないと気が済まない病」、とでも言えば良いのだろうか。とにかく自分の成功体験を話すことだけに執着し、相手に褒めてもらわないと気が済まない。そんな人にアドバイスを求めると、何も得られないまま終わる。こういう人は、メンターとして関わらないほうが良いだろう。

…と、ここまで書いた所で先輩は「あ、次のアポだ」と言っていなくなった。事業計画書のどこをブラッシュアップするのか、どうしたら融資を受けられるのかについては1つも決まらないままに、1時間ほどの打ち合わせは幕を閉じた。

自分のことを話すことは大事だ。しかし、それは自分の目の前にいる人へのアドバイスにはなり得ない。

プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久
創元社
売り上げランキング: 1,341