ヤドリギ

遺書代わりのメモ

飲食店で優秀な働きをする人をヘッドハンティングする採用担当者

私は夜の世界で働いている期間が長かったので、ホストクラブやキャバクラ、たまに風俗店で優秀だった子を企業の採用担当者に「雇ってみたら?」と推薦することが多かった。競争の激しい世界で生き残る人材はどんなところでも生きていけるため、実際に紹介した子たちは今も非常に良い働きをしてくれている。

そして、足を洗った今は飲食店で優秀そうなスタッフを見つけると、ついついもっと良い仕事を斡旋してあげたくなってしまう。ランチタイムのピーク時に慌てることなく仕事をできる人。スタッフへの指示が的確な人。チェーン店で働いているけど、機械的でなく自分の言葉でお客さんと接している人などなど、臨機応変な対応ができる人を見つけると、「もうちょっと給料良い仕事紹介するからどう?」とヘッドハンティングをするクセがある。

なぜそうするかというと、日本で一番競争が激しいのは飲食業会だからだ。コストカットの意識だけでなく、いかに客を飽きさせないか、自分のこだわりをどこまで再現できるか、色々な思惑が交錯するのが飲食業会。そこでマニュアルの枠を越えて客を呼べるスタッフは、おそらく他の業界でも工夫をして利益をもたらしてくれるだろうという考えがある。

去年は何人かヘッドハンティングに成功して、ホテルのドアマンや、実店舗を持つ企業のマーケティング担当者など、それぞれ能力を活かせそうな企業に紹介した。今のところ文句は来ていないし、会社も調子が良いようなので失敗はしていないと信じたい。その後転職をすることもあるだろうが、彼らの人生に少しでも良い影響を与えられていたら良いのだが。

※飲食店で優秀なスタッフを他の会社に、という考え方はこの本からヒントを得た。この本の中にレストランで優秀だったホールスタッフを「ウチで雇ってみては?」と話すシーンがあり、「なるほどこの方法は良いかもしれない」と思ったのがきっかけだった。

この本の中の話では結局雇うことは無く、後日レストランを訪れるとそのスタッフはすっかりお店に馴染んで機械的な対応しかしなくなっており「ほら、雇って置けば良かったじゃん」というオチになっている。

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