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ヤドリギ

遺書代わりのメモ

「○○が好きなんじゃなくて、○○を持っている私が好き」な消費スタイル

東京都内を初めとした日本の都市圏を回っていると、消費スタイルが「○○が好きだから買う」から「○○を持っている自分が好きだから買う」に変わっているなと感じます。機能や価格は二の次で、「それを持つことで、自分のランクがどれくらい上がるか?」が購入を決める最も重要な要素になってきているようです。

典型的なのはMacbook Air。スタバで広げているワタシ、かっこいい。みたいな経験を生み出してくれるこのノートPCは、今の消費者のニーズを的確に捉えています。たとえMac Officeがクソ使いづらかったとしても、「WinでZip開いたら文字化けしました」と文句を言われようとも、使っているワタシの姿がかっこよければそれでいい。今はそういう時代なのです。

同時に、空間作りも重要です。ノートPCのバッテリーが残り少ない状況で、目の前に電源もWi-Fiも揃っていて、お茶のお替りまでくれるルノアールがあったとしても、多少歩いてでも電源なしWi-Fiなしのおしゃれなカフェに入ることを選ぶ人がいます。高いコーヒーを頼んでinstagramに写真を投稿し、「ここにいるワタシはおしゃれ」だとアピール…そしてノートPCの電源は切れ、得意先にファイルを送れないまま一日が終わる、と。

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ちょっと極端な話を書いてしまいましたが、そういうわけで現代社会で何かモノを売るとしたら、新規出店をするとしたら、1にも2にも3にも「消費者がオナニーできるかどうか」を考えることが大事なのだと思います。

モノは使いこなせなくても良いんです。買ったことをTwitterFacebookに投稿するだけで満足するものにすれば良いのです。飲食店なら味は最低限のレベルはクリアするようにして、空間デザインにお金を使いましょう。そうすれば、今の消費者の心がつかめるようになるはずです。将来は知らんけど。

最後に、現代の消費を語る上で、いま最も参考になるのは代官山蔦谷書店。あそこには本を買いたい人ではなく、休憩をしたい人でもなく、「ここにいるワタシを自慢したい人」がやってきます。めったに起動しないFoursquareを使わせたり、TwitterFacebookに写真を投稿させたりするあの空間デザイン力から学ぶべきことは多いと思います。