ヤドリギ

遺書代わりのメモ

日本が1歩進む間に、世界は10歩進んでいることを理解して働こう

世界を回って仕事をしていると、「あぁ、もう日本は追いつけないな」と思える分野があちこちの国にあることがわかる。そして、追いかけたところで無理な差がついていることも実感する。

最近は、東南アジアを回ると「日本が入る余地が少なそうだな」から「もう日本は無理だな」と思うことが増えた。あらゆるところで韓国、中国の電化製品が生活に入り込んでいて、日本製品は高いくせに大したことがないという印象を持たれている。高いお金を出して何かを買うのなら、iPhoneをはじめとした欧米(特にアメリカかな)が選択肢となる。日本製品は、日本人にしかありがたがられないようになったのだなと少し寂しくなるが、これが現実だと受け止めれば頑張りようはあると思う。

日本の文化が海外でもウケている?それは日本のメディアがそう書いているだけだ。疑うのなら、実際に現地に行って韓国のドラマがどれだけ放送されているかをテレビ欄を見たりして調べてみよう。そして、韓国、中国企業がどれだけCM攻勢をかけているかも調べてみよう。現実を理解したら、最後に周りの人に日本について聞いてみよう。日本の文化が好きと言ってくれるのは、日本で言うところのオタク層だけだということがわかると思う。これを定着させるためには現地で泥臭くPR活動をする人材、資金が必要なのだが、クールジャパンは果たしてその辺に投資しているのだろうか。

海外のビジネスのスピードは早い。基本的に商談の場には決断できる人しかこないので、こちらの提案が彼らの利益になるものであればその日からプロジェクトがスタートする。カフェでランチをしながら雑談している間にも2つ、3つ仕事が生まれたりする。しかも始めるスピード、「あぁ、やっぱり駄目だ」と切り捨てるスピードも早い。日本で若手社員が上司に「このビジネスアイデアはいいと思うが、前例はあるのかね?」と言われている間に、海外ではそのアイデアを形にしようと起業する人がいる。それくらい、スピード感が違っているのだ。

スポンサードリンク

残念ながら、このスピードの差はこれから縮めようと思っても、どんどん広がっていく。悲しいことに日本はこれからさらなる高齢化社会に入るからだ。決断を先延ばしする、現状維持を望む年寄りが圧倒的多数派になる。一方で、今まで発展途上国と言われていた国々では20代、30代が中心となるので、ネットを使った新しい試みがどんどん始まり、所得も増え、日本よりずっと過ごしやすい社会が構築されていくだろう。先ほど書いた決定の早さも加わり、日本が1歩進む間に、世界は10歩先に進むという構図が定着することになるはずだ。

さあ、みんなはこれからどうするのだろう。いま、ギリギリ持ちこたえているというか、ごまかしごまかし維持されているこの日本という国の中で急速に小さくなりつつあるパイを奪い合うか、海外に打って出て新しい可能性を求めるか。はたまた日本で働きつつ、海外から外貨も獲得する事業を立ち上げるのか。どの選択肢も正解ではないし、不正解でもない。ただ、真剣にやればどれも正解になるだろう。

日本大好きだし、復活して欲しいけど、みんな働かないし勉強もしないから、難しいよねぇ…ほんと。