ヤドリギ

遺書代わりのメモ

嫉妬する人を社員として雇い、羨ましい儲け方をしている会社に投資する

経営者として歩んできた記憶をたどると、考え方や生活習慣を変えた時に自分も会社もグッと伸びたポイントというのがいくつかあり、そのうち特に伸びたのが人材の採用の仕方を変えた時でした。どこをどう変えたかというと、いち従業員として自分のいう事聞いて働くだけの人ではなく、「将来自分の立場を驚かすことになるだろうな」と思える人を採用するようにしたのです。そこから私の経営者としての第二の人生が始まったと言っていいくらい、会社は順調に成長するようになりました。

嫉妬には尊敬とあこがれが混じっている

具体的な基準は経営している会社によって違ってくるのではっきりとは書けないんですが、どの会社の人事部(もしくは採用を決定する責任者)にも「お前らが嫉妬するようなやつが来たら迷わず雇え」と伝えています。問題起こしそうとか、TwitterFacebookで政治的な問題発言を繰り返しているとか、小4のふりをしそうだとか、そういうスタートラインにすら立てない人は排除しますが、基本的に面接時の受け答えに問題がなく、能力が人事の理解を越えて高い感じであれば、即採用です。

「嫉妬には尊敬とあこがれが混じっている」というのは私が勝手に作った言葉です(どこかの金言とかにあったらスイマセン)。採用してやる、という立場だとどうしても自分より上の能力を持っている人を雇うのをためらってしまいがちですが、現場には「こいつが利益を出せばお前らの給料増えるからええやないか」と説明しています。

私も最初は自分より優秀な人を雇うのは嫌なものでしたが、自分は舵取りをする能力を磨けばいいのだといい意味で諦めてから、バンバン採用するようになりました。結果として社内での競争意識が加熱しすぎてバチバチになってしまうこともあるのですが、そのへんはうまい感じに眺めながら放置し、「俺のほうがいい仕事をしているぞ!」とアピールしてもらうようにしています。私が口出しするのは、「〇〇さんについていかないと潰すぞ」的な社内政治の雰囲気が出てきた時だけ。停滞を生み出すものは解雇を含めて対処しています。

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「あこぎだ」と思える会社に投資する

私が経営者としてもう一段階伸びたな、と思えるようになったのは、ベンチャーや株式投資がうまくいくようになった時でした。ある程度利益が出た時からエンジェル投資みたいなものを続けてきたのですが、最初は持ち逃げされたり、自分の市場の流れを読めなさを露呈するような結果が出たりと散々でした。

しかし、そんな私でも勝率が劇的に上がった時がありました。それは「自分が嫌い」な会社に投資する、という決まりを設けるようになった時です。以前、震災時に大きく下がった東京電力の株を買って大儲けをした話を書いたのですが、あれはその決まりを守って出した利益です。

自分の気持ち、良心、みたいなものに頼って投資をする人にありがちなのが、「こんな無茶なことをして儲けている会社が伸びるはずがない。早晩消費者に見捨てられて潰れるだろう」みたいな、どこから出てきたかわからない正義感を基準に投資しない会社を決めてしまうこと。私もやらかしたことが何度もあるので人のことは言えないのですが、これは一番やってはいけないことです。

投資をするときには、自分の中にある正義感、良心、嫉妬心などなど、判断を鈍らせる感情を全て排除しましょう。これを作っている工場の人は安い賃金で鬼のように働かせられ、自殺者まで出ているんだ。そんな人道に背く会社の製品を貴様は買うのか!と言われても「そんなの知るかボケ」とiPhoneを買ってしまうように、どれだけひどい噂があったとしても、いま儲かっている会社の株を買えばいいのです。んで、儲からなくなりそうな雰囲気を感じたら売ればよし。マネーゲームに感情はいりません。

嫉妬や正義感からくる判断の95%は失敗につながる

まとめですが、嫉妬や正義感に頼って何かしらの判断を下すと、ほぼ間違いなく失敗します。

「こいつは明らかに俺よりずっと能力が高いから不採用」は、採用しなかったことで会社の成長が停滞し、結果として首を切られる可能性があります。「俺はこの会社の経営者が個人的に嫌いだから、儲かっていないが気の合う知り合いの会社に投資する」は、その会社が倒産して株券が紙くずになる可能性があります。もちろん全部が全部そうなるわけではないですが、目の前にある宝を見ないふりして損を取りにいくのは好ましいことではないです。

嫉妬するような人と会ったら、嫉妬する理由を考えてみましょう。儲かっていて、会社の経営方針もいいのになぜか自分の中で認められない場合は、自分の中にある感情を整理して、合理的でない理由がないかを探りましょう。そして、理由の中に自分に不利益をもたらすものがないかを、自分と真剣に向き合って探してみてください。見つかったら、苦しいですができるところから1つずつ潰していきましょう。

それが生活習慣の改善、人間としての成長につながります。