Amazonさんのおかげで有名になった「ロングテール」というワード。実際のところ和訳したらどうなるのといえばはっきりとしないのですが、このワードが登場してからは、「とりあえずビッグワードで勝てない貧者は、マニアックながら成約に繋がりやすいキーワードで検索エンジン対策をして儲けましょう!」みたいな戦略を立てる人が増えました。
しかし、実際のところ、ロングテールほど情報量を増やさないと成約には結びつきません。なので、適当に作ったところで儲けにはつながらないのが現実。検索エンジンで上位に入ったところで、そのワードで検索している人たちのニーズを満たせないと広告もクリックしてくれないし、Amazonで買い物もしてくれないでしょう。
よく考えてみてください。「カバディ 勝ち方」みたいな、意味不明ながらものすごい情報に飢えていそうなキーワードで検索をする人は、相当マニアックな情報を求めていると思いませんか?そして、1位に表示されたサイトをクリックしたその先に5行くらいの情報があって、そしてその下にAmazonのリンクが張ってあったとして、その人はクリックして買うでしょうか?いや、買わないでしょう。というかすぐ離脱して、2位のサイトを見に行ってしまうでしょう。
もしこのキーワードで対策をするとしたら、カバディに詳しい人に勝ち方を聞いて、それを編集して、載せる必要があります。1万字を越える大作を作れというわけではありませんが、少なくともマニアックなスポーツをしている人たちが満足できるだけの、マニアックな知識を提供しなければ、次のアクションである広告や、アフィリエイトリンクのクリックにはつながりません。なので、ただただ、検索数が少ないキーワードで検索上位だけを狙うのは誰の得にもならないのです。
ロングテールという概念は、検索エンジンではなく、読者の視点から理解をする必要があります。マニアックなキーワードほど、マニアックな情報を求める人がやってくる。だから、ページを作る側もそれ相応のコンテンツを用意しなければならないのです。
自分で書いておいてなんですが、儲けるって、大変ですよね。
追記
たぶんこれ、ロングテールの実験でやっているだけで利益はほぼ考えていないんじゃないかなぁ…この内容だとAdsenseを張ってもどこかで「コンテンツ少ないんじゃボケ」とGoogleさんに怒られるので。
ほぼセルクマだけではてなダイアリーTOP10に入ったブログ。PVは年300万超 - 情報の海の漂流者
追記2
このエントリーにおいて欠けていた「記事のクオリティなんて考えなくても儲かる方法はあるで」という部分を以下の記事において補足していただきました。id:fut573さん、ありがとうございました。